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鍼灸整骨院

2021.12.28

交通事故にあった患者を施術するうえで注意するべき点とは?

整骨院・接骨院には、慢性的な不調を抱える人や、スポーツが原因で不調を感じる人など
さまざまな体の悩みを抱えて多くの人が訪れます。その中でも交通事故が原因で来院する人には、手続きなどを含め注意すべき点がいくつかあります。スムーズに施術を行う上でも、ぜひ知っておきたい内容について解説します。

交通事故関連で来院する人の費用負担について、自賠責保険は適用される?

自動車事故の場合、加害者側が加入している任意保険、自賠責保険により施術費用を請求することができます。
任意保険は次年度からの保険金の値上がりを懸念して、加害者が支払いを手続きを行ってくれない場合もあるようですが、こうした場合でも強制加入の自賠責保険は、最高額である120万円の範囲内で請求することが可能です。

交通事故が起こった場合、損害保険会社は加害者に代わり、治療や施術に関する費用を支払うことになります。この手続きは被害者である患者が、保険会社とやり取りをすることから始まります。
施術を開始する前に、保険会社への連絡が済んでいるかどうかを確認したほうがよいでしょう。
また費用を請求するうえで必要な慰謝料請求や被害届提出に関する診断書作成、レントゲン撮影は、接骨院・整骨院ではできません。
症状が軽いからと病院に行かず直接来院する人もいるようですが、損害保険適用の手続きのためにも、最初に整形外科での診断を受けるようにアドバイスすることが必要です。

整骨院・接骨院で交通事故の施術費用を請求するために留意すべき点とは?

自動車事故の場合、損害保険会社への手続きは患者側で行うと説明しましたが、手続きをしてしまえば自動的に整骨院・接骨院での施術費用が適用になるわけではありません。
事故によるけがなど、急性期の治療は整形外科で行いますが、その後さまざまな不調の緩和として整骨院・接骨院での施術を希望する人たちがいます。
一般的にむち打ちといわれる症状の場合、治療後にもめまいや頭痛など、日常生活に支障があると感じる人がおり、長期的な施術が必要となってきます。
この場合でも、交通事故との関連を明示しなくては施術費用を適用することはできません。
つまり、患者が治療、診断を受けた整形外科医から、接骨院・整骨院に通う許可をもらう必要があります。
医師から許可を得られたら、その後患者から整骨院・接骨院へも通院するという連絡を保険会社に入れるように伝えることが大切です。

また通院の程度について、可能ならば週3回~4日、少なくとも月に1回は通院することが望ましいことを患者さんに説明しておきましょう。
まず、施術の間隔をつめて緩和ケアを進めることが第一となります。そのほかの理由として通院間隔が長引くと、施術費用の支払いを打ち切られる場合があるためです。
一カ月以上の間隔が空いた場合、保険会社は交通事故との関係性が低いのではないかと考えます。別件の施術を、不正請求しているのではと疑われるのです。

実際の交通事故起因の施術にも関わらず、支払いを打ち切られれば施術費の負担が大きくなります。患者自身の実費となれば、施術を続けることも困難になります。
そういうことにならないためにも、通院頻度の重要性を説明し、理解してもらえるようにしましょう。

患者が抱えるトラブルの解決法とそのほかの注意点


手続きどおりに整骨院・接骨院への通院を許可されていたとしても、保険会社の査定で施術費用の打ち切りを打診されることがあります。
その場合は弁護士を間に立てて相談することで解決することがあります。
まず、患者さん自身が弁護士に相談しているかどうかを確認してみましょう。
弁護士には交通事故に関する手続きの代行を行っている人もいるので、示談交渉などをお願いしていた場合、施術費用についても交渉できるか尋ねてみるようにアドバイスするのがよいでしょう。

交通事故に関連する施術に関して、整骨院・接骨院で行ってはならないものが以下です。
・通院回数を偽装した架空請求
  違法行為であることはもちろん、交通事故に由来しない箇所を交通事故由来として一緒に施術することも違法です。
  
・自賠責保険の範囲を上回る施術費請求
  自賠責保険の場合は最大範囲120万円を超えないように注意しましょう。
  
・担当医師から許可を得ていない人の施術
  医師の診断書がない場合、緩和ケアのための施術だとしても、交通事故による保険では適用外になる可能性もあります。保険会社は公的な診断書にもとづいて判断しますので、医師の診断を受けていない、また許可を得ていない人の施術は避けた方がよいでしょう。
交通事故にあった患者さんには長期の緩和ケアが必要なこともあります。施術費用の心配なくスムースな施術を受けられるよう、整骨院・接骨院としてサポートするうえでの注意点を確認しておきましょう。